FC2ブログ

flight record

特に何ができるわけでもないが、飛行機が好き。 雑記を中心にした、いつまで経っても個人的興味の範疇を超えないブログ。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

『操縦のはなし ――トップガンの実像』  服部省吾 

 Amazonではイメージが出てこなかったのでこちらで↓
 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=18758623


 元F-86乗りだった筆者による、ホンモノの空中戦のはなし。時代がちょっとだけ古いので、ミサイルを使用した戦闘については触れられていませんが、読み応えは充分過ぎるほど。


 それでも対空/対地戦闘やACM、さらに第一次・二次大戦時の名パイロット達がいかにしてエースとなったかといった小話まで、話題は広い。そして面白い。俺が本当のバレル・ロールを知ったのはこの本でだった。編隊飛行中のパイロットの気持ちや、機関銃射撃のセオリー、ひたすら空中戦の訓練に没頭した日々の出来事……などなど、他のライターでは書くことのできない内容が目白押しだ。

 最初にこの本に出会ったのは大学の図書館。航空機関連の図書分類番号を探しているうちに偶然手に取った。何の気なしにページを開いて、流し読みしようとして、……一ページ目で貪るように読み始めた。この本、のっけから非常に面白いのだ。

 「空を飛んでいると気持ちがよいでしょう」
 人は、私がパイロットだと知ると、よく問いかける。
 現役の戦闘機パイロットとして空を飛んでいて、気持ちがよいと思ったり、悠然と眼下の景色を楽しんだりしたことは、私が特別なのかどうかはわからないが、一度もない。
 不思議に思われるかもしれないが、仕事柄そうなるのである。人をあやめる。それもすばやくあやめる。あけっぴろげで隠れるところのない大空で。――これが戦闘機パイロットの本来の仕事だからである。このことは忘れられていることが多く、また気づいていても口にする人は、まずいない。
(冒頭より抜粋)


 この本はこんな文章から始まる。勿論この後にも、随分と読ませてくれる言葉が続くのだが……書ききれるはずがない。もし興味がある方がいたら手に取ってみるといいかと。ちなみに、正確に言うとこの文章の前にもある二つの言葉が掲載されているのだが――そこには特に惹かれるものがあった。

 さっきから面白いとしか言っていない気がするが、まぁいいや。
 とにかく、知識を深めるにも大いに役立つし、戦闘機小説を書く上では必ず読んでおきたい一冊だ。ホンモノのパイロットが語る本は、誰よりも解りやすく/何よりも面白く読ませてくれる。今後も絶対に手放すことのない本だと、今ここで断言できるくらい。

| 書籍 | 20:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://flightrecord.blog91.fc2.com/tb.php/95-8b8aefa9

TRACKBACK

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT