flight record

　前から思っていたけど、スネオヘアーってシンプルだよね。ごちゃごちゃした飾り気やイメージ付けをせず、抜き身のままで音と言葉を持ってきた感じ。
　初めて彼に触れたのはメジャーデビューシングルの『アイボリー』だった。ラジオから流れてくる、かすれがかったような渡辺健二の声が妙に気になったのを覚えている。
　
　どこか控えめに、でも確かな自己主張をしている声とでもいうのか。力強さが後ろに隠れてなければできない、凛とした印象が俺にはある。
　パンクのように騒ぎ立てるでもなく、ロックのように格好つけるでもなく、ポップのように迎合するでもなく。ただゞ背伸びもせず冷静に、スネオヘアーに徹している渡辺健二。そんあ感じがするのだが、的外れなイメージだろうか？

　まぁ、そんな俺の理屈はいいんですよ。はい。
　ともかく今回の5thアルバム『スカート』――前作『カナシミ』に続いて良作。全体的にとても安定していて、落ち着いて最後まで聴ける。スネオ自身が安定してきている証拠ではないかと。やっぱシングルよりもアルバムで聴く方が断然いい。

　あとは、もーちょい浅薄で無難なイメージさえ拭い去れればいいんだけど、それこそ迎合か。昔と比べて似たような曲も減ってきているし、安心して聴ける点こそ評価すべきね。

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　さて、全然話は変わるのだけど、この度『続きを読む』という高等技術を身につけました。

　普通にフォームに常設されているのに、今まで全く使わなかったこの機能。最初の頃は要らないだろう、と思っていたのだけど、長文記事の短縮にもなるから案外使えるような気がする。全文表示でだらだらと流れていくよりはマシなぱっと見になるんじゃないかな。
　笑止千万な俺の進歩に拍手！

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　『続きを読む』のに短文ってのもアレなので無理矢理トーク開始。

　ハードディスクに溜め込んでいた音楽データをさらっていると、たまに「あれ、こんな曲あったっけ？」というのが見つかります。15GBもあると、さすがにちょっと把握しきれない部分が出てくるのですわ。ファイル数3500。ごめんなさい、普通に聴かない曲もあります。
（でも友人に30GBも持ってる奴がいるんだけど、彼は全部把握しているのだろうか？）

　で、こないだ発掘したのがsacraの『Look at me dad』。アルバムが『UNDER CONSTRUCTION』だから、確かインディーズ時代のはず。トラック1、2が目立つような構成なんだけど（俺の盲目的主観的視点ではあるが）、何気ないトラックに入っていたこの曲。
　凄　く　い　い　な。
　伝えたいテーマがしっかりしていて、何よりも男として素直に共感できる。子供から大人になって、父親になって、そして老いていく――その視点がとても優しい感じ。こういう曲も歌えるんだと、ちょっと尊敬してしまった。んー、もうちょいsacraを集めてみるか。


　と、まぁ。
　以上、強引に話題に乗せてみた独り言でした。