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flight record

特に何ができるわけでもないが、飛行機が好き。 雑記を中心にした、いつまで経っても個人的興味の範疇を超えないブログ。

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珈琲飲みすぎて手が震えてきた

 サークルの原稿を書いていて軽く徹夜。〆切今日。
 このまま企業の二次選考に赴いて、作文試験と集団面接をこなさねばなりません。んでもって夜から朝までバイト。

 寝たい。でも、寝たら確実に夕方起床で選考終了。本当にありがとうございました。


 原稿が一応の完成をみたのが、不幸中の幸いかな……
 久々に短編書き上げた。やっぱ楽しい。

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| 執筆関係 | 06:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

一行で航空小説を書くとどうなるだろう


『こちらコントロール。本日のミッションは雨天中止だ』






 こんな感じか?

| 執筆関係 | 02:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

短編の合間に挿入するイントルードは雰囲気が大事なんだろうなぁと思うが、つい手間を抜きがちになるのが難点だ

《Interlude 1‐眠れない夜は眠らない夢を》

 晩御飯の後で、とても怖いテレビ番組を見た。
 人が大勢死んでしまう映画だった。主人公は兵隊さんで、仲間と一緒に敵と戦っていた。大きな銃を構えて泥まみれになりながら、ジャングルや草原を進んで味方の基地まで帰還しようとする。
 でもその途中で、仲間がいっぱい死んでしまう。冒頭で主人公によくしてくれた隊長や、一緒に夢を語り合っていた親友。戦いに巻き込まれた町の人々を逃がしたら、敵の戦車がやってきて皆吹き飛ばしてしまった、なんて場面もあった。
 皆違う死に方をした。眠るように死んだ人もいれば、上半身しか残らなかった人もいた。ただ一緒だったのは、どの人もあっさり死んでしまったということだけだった。先週見たアニメのように、神様に召されて死んでいくような様子がない。
 彼らは何と戦っていたのだろう。難しい言葉が多すぎて、僕にはよく解らなかった。とにかく必死で銃を撃ちながら叫んでいるおぞましい姿ばかりが、ベッドにもぐってからも瞼に焼き付いている。
 寝返りを七回ほど打った頃にママがやってきた。開いたドアからリビングの明かりが漏れていたからすぐに判った。
 ママはそっと、音を立てずに僕の顔を覗き込む。目が合うと、困ったようにため息を漏らすママ。「起きてるの」という質問に、僕は小さく頷いた。
「さっきの映画で興奮しちゃったのね」
 ママはいつものように僕の髪を撫で付ける。ママの手は柔らかいから好きだ。でも、友達にそう言うと馬鹿にされるから内緒にしている。
 ぎしっとベッドが沈んだ。ママが腰掛けたから。
「怖い?」
 友達が言うのとは違う、馬鹿にした感じのないママの言葉。でも、何だか「うん」とは言いたくなかった。
 毛布の下で胸を張る。
「怖くないよ。男の子だもん」
 えへん、とまで付け加える。
 ママが笑った。
「そうね。ごめんね、もうお兄ちゃんだものね」
 そうだ。僕は強くならなきゃいけない。
 最近大きくなってきたママのお腹を見る度に、何だか強くなった気がする。友達に馬鹿にされても言い返せるくらい。
「じゃあ、一人で寝れる?」
 僕の髪から手を離し、ママは微笑む。包み込むような感触が急に遠ざかり――不意に、手を伸ばして掴んでしまった。
 ぎゅっ、と。
ママの手は、温かかった。
「もうちょっとだけいて」
 温かく、柔らかく、そして懐かしい。そんなママの手を握っているだけで、焼きついた怖い映画のシーンがそっとほぐれていくようだった。
「はいはい。甘えんぼさん」
 いつしか僕も、大人になったらああいう撃ち合いをするのだろうか。ヘルメットとジャケット姿で銃を握り、どこだか解らない山奥で雨風に震えていた、あの映画の主人公のような。
 ママが僕の頬にキスをした。もう一度髪を撫でられながら、もうすぐママの指先も僕の妹か弟が独り占めするようになるのかなと、ふとそう思う。
「ねぇママ。一つ訊いてもいい?」
 唇の感触が消えないよう、仰向けになって目を閉じた。ママは毛布を掛け直しながら「なぁに」と応える。
 瞼の裏には先程の映画の光景が残っている。
 あの映画の主人公たちが、必死で違う服装の、でも肌の色の同じ兵隊たちと戦っていた、あの光景が。
「さっきの兵隊さんたち、まるで戦争をしているみたいだったね」

《Interlude 1‐end》

| 執筆関係 | 15:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

忘却装置

 父親の渓流釣りに付き合った日の午後だった。その手の愛好家たちもほとんど知らない穴場。川の水音を音楽にしながら、私はトンビが上空を旋回するさまを眺めていた。浮きをちゃんと見ていなさいと、そのせいで父に繰り返し忠告されたのを覚えている。
 五匹目の岩魚を釣り上げた頃、忘れ物を思い出したのか、父は車へ戻るといって川辺から離れた。私は特に気にも留めず、餌のミミズを半分に裂いて針に通していた。

 ………………………………

 「とっておきのネタがあった」のか、
 「何も起こらない話を書こうとした」のか。
 そのどちらかだとは思うが……ある日ふと、これだけ書いてすっかり忘れていた書き出しからではもう思い出せることも思い出せんかったとですわ。

| 執筆関係 | 01:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

※未推敲、未添削

 ぐらりと天地が逆転し、内容物がせり上がる。耐えるしかないと教えられてきた重力。不可能だ。
 舌を甘噛みし、瞼を強引に押し開く。視界が壊れたテレビのように明滅を繰り返す。極彩色からモノクロへ、また通常に戻り、今後は漆黒の闇へ。ピントのぼけた写真が連続するだけのような、そんな他人事のようなふざけた光景ばかり。
 操縦桿を必要以上に引いていることにも気付かなかった。ペダルの踏み込みを間違えていることも判らなかった。ただ背後から断続的に響く機関砲音から逃れようと、その意思だけが先行していた。
 だからそう、必然だった。
 高迎え角がもたらす最悪の事故――すなわち失速で、コントロールを失うことは。そんなことはパイロットなら判りきっていたはずのこと。それがどれほど危険な事態なのか、理解もしていたつもりだった。だがそれでも、血管を引きちぎる頭痛から解放されたその一瞬に、感じてはいけない安堵を抱いてしまう。
 遥か頭上には貫くような青。
 彼方眼下には透き通るような青。
 機体は青の中をスピンしながら墜ちていく。キャノピー越しに展開する青色だけが、なぜかグレイアウトの視界でも鮮明であり続けた。
 立て直さなければいけない。
 でもやり方が判らない。失速回復の訓練をまだ受けていない。受ける前に出撃させられた大勢の中の一人に、いきなりそんな芸当を要求するなんて無茶だ。
 青は人を落ち着かせる色だという。本当だろうか。でも数瞬前のあの思考の爆発はもうどこにもない。空と海の区別もつかない青に挟まれ、自分の乗る戦闘機は独り墜落していく。
 操縦桿を軽く引き、同時にフラップを下げた。トリムを微調整しながら機首が振られる方向とは逆に舵を打つ。プロペラだけが変化もなく回り続けていた。
 ぐん――という衝撃の後、青の境界線が風防を横断した。おそらく機首は水平位置。水平儀を確認すれば明白なことだったが、なぜか計器よりも灰色の世界に幕を張る青を信じた。
 機体はまだ高速で落下している。片方の青の底――あるいは蓋――が急速に接近してくる。おそらく、そちらが海なのだろう。
 スピンから回復しても推力が追いつかない。それを自覚した瞬間には、既に僕の手はキャノピーのロックを外していた。爆風のような気流が押し寄せる中、スライドしたキャノピーに手をかけ、そのまま機外へ跳ねるように身体を投げ出す。
 愛着すら湧く間もなかった自機の垂直尾翼が真横をかすめ、そのまま下方へ墜ちていく。プロペラ後流に百メートルは煽られた後、ようやく僕はパラシュートを開いた。ろくに点検もされていないそれが無事に機能したことよりも、身体一つで青の只中に飛び込んだこと――それ自体が喜ばしいことのように感じる、奇妙な自分がそこにはいた。

| 執筆関係 | 06:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

銃声

 ばつん。
 ブレーカーが落ちた。テレビとパソコンとレンジと洗濯機とラジカセとサイフォンと灯油ストーブとドライヤーを同時に使ったのだから仕方ない。
 真っ暗な玄関でブレーカーを上げる。機械音と共に蛍光灯が蘇り、電気製品が息を吹き返す。
 ばつん。ブレーカーが落ちる。テレビとパソコンとレンジと洗濯機とラジカセとサイフォンと灯油ストーブとドライヤーが同時に再駆動したのだから仕方ない。
 静かに沈殿する暗闇の中で安堵する。この無気力にも似た沈黙がたまらない。うるさいテレビも作業中のパソコンも750Wのレンジも振動発生源の洗濯機もアンテナの折れたラジカセも福引で当たったサイフォンも煙を上げ始めた灯油ストーブも効果不明のマイナスイオンを撒き散らすドライヤーも一斉に黙る。
 題名をつけるとすれば『銃声』。皆一斉に黙る。
 深夜の図書館にも似た重い空気がたまらない。このどうしようもない息苦しさは、決して不完全燃焼を起こしたストーブのせいではない。
 かちん。ブレーカーを上げる。
 ばつん。ブレーカーが落ちる。


| 執筆関係 | 12:39 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

なんか出てきた

 真代夫婦はその日、自分達の三十年ばかりの人生に終止符を打つ決意を固めた。親族の反対を押し切り若くして結ばれた二人だが、その十数年後、こうして自分達の認識の甘さを噛み締めることとなった。
 金もなく財もなく、また力もなく。夫婦はさながら夢に挫折した敗退者のような様相でそのレストランに赴いた。都心から少し離れた郊外のファミリーレストラン。チェーン店ではないようだった。
 ボックス席の一つに腰を落ち着けると、ウェイトレスはメニューと水を置いて一度下がっていった。テーブルの端には彼女らを呼びつけるボタンがあったが、夫婦にはそれを押すことが酷く決断を要する事象のように感じられた。
 同じことを考えていたのか、彼等は一度顔を見合わせる。暫時の沈黙と気まずい空気が流れ、
「軽く、食事を取ってからにしよう」
 夫がそう言うと、妻は黙ってメニューを開く。お互い食欲のある状態ではない。せめて落ち着いた時間を設けたいという夫のわずかな希望から入ったレストランだったが、こうしている間にも金融会社から電話が掛かってくる可能性を考えれば、それは妻に多大なストレスとなって重く圧し掛かっていた。
 早く逃げ出したい妻を優しい言葉で宥め、夫は比較的軽めの品を探し始める。彼等の胃腸は不幸にも、長年の借金生活から来る精神的重圧で弱りきっていた。牛肉や中華料理のような重たいものは、とてもではないが食べれたものではない。
「早く決めて。何でもいいから」
 窓の外、駐車場をしきりに気にしながら妻は身を低くする。夫は不憫な思いに駆られた。夫婦としての最後の時間ですら、妻は借金取りに頭を巡らせることしかできない。否、できなくなってしまった。
 それは一重に己の無計画故なのだと思うと、夫はただでさえ弱い胃をレンチで締め上げられるような痛みに苛まれるのだ。独立などするべきではなかった。少なくとも十年は早かった。ただひたすら責め病んだ。
 でも、せめて最後の昼餉くらいは夫婦としての時間を味わってもよいのではないだろうか。どんな死刑囚にも祈ることが許されるように、自分とこの万年神経症の妻だとて、せめて。
「じゃあ簡単にいこう」
 夫がメニューを開くと、そこにはランチタイムと称した数々のセットメニューが記載されていた。焼肉定食、酢豚定食、山菜定食。あたかも四字熟語カーニバルが開催中だとでも言うように、ひたすらに羅列。
 昼食時はメニューそのものが変わるようだ。品物の種類に幅がない。定食ばかりだ。
 そのことを妻に伝える。彼女はじろりと夫を睨むと、辟易としたように嘆息した。
「裏面も見なさいよ」
 妻の言葉でようやく、自分の思考の幅が狭くなっていることを自覚する夫。なるほど確かに、裏面にはさまざまな単品メニューが並んでいた。
 来る途中でも一度、赤信号で止まれなかった。事故に至らなかったのが不思議なくらいだ。夫は己の人生に見切りをつけるのが怖かった。愛すべき妻の要望だからこそ受け入れた。だが本心は、どこかに転がっているやもしれぬ再帰の希望を探していた。
 夫は探す。酷く散漫になった注意力を懸命に働かせて、妻の機嫌に沿うメニューを探す。シーザーサラダという文字を見つけた。これなら軽い。
 メニューを見せて妻に提案すると、しきりに店の入口を気にしていた彼女が振り返る。
「何でもいいと言ったでしょう。早くしなさいよ」
 夫が示した指の先を確認することもしない。妻はまた視線を逸らしてしまう。夫はとてもやりきれない思いに駆られた。昔は優しい妻だったのだ。
 仕方なく、食べたくもない品を適当に選んで、店員を呼び出すボタンを押した。厨房の方でベルが鳴ると、一人のウェイトレスがこちらに反応する。
 ――と、反射的に妻がうずくまった。腹を抱えるようにして、額をテーブルにこすり付ける。
 夫は驚いた。突然の妻の行為の意味が判らなかった。だがそれきり身じろぎ一つしない彼女を見ていると、体調でも悪くなったのかと尋ねずにはいられない。
「ご注文をお伺いしてもよろしいですか」
 オーダーを受けにやって来たウェイトレスもまた、妻の尋常ではない様子に目を丸くした。妻と同年代程度の、やや肌荒れの目立つ女性だった。
「お客様……具合の悪いところでも?」
 妻の顔がわずかに持ち上がる。長い髪を垂れ下げてうずくまる様子はさながら貞子のようであった。そしてその唇が、酷いしゃがれ声で「大丈夫」と呟いた。
 夫もまたウェイトレスにそのように告げると、彼女は心配そうな視線を残してオーダーを受けた。
靴音が遠ざかる。
「間違いないわ」
 途端に妻が顔を上げた。横目で店の入口を気にしながら、普段の声で夫に言う。
「あの人、見覚えがある。借金取りだわ」
 夫は先程とは違う意味で目を丸くした。
「そんな、まさか」

(未完)

| 執筆関係 | 13:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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